『思考の道具箱』で人生を上向きに|おすすめの本

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皆さんは自分が物事をどのように捉えているか考えたことがありますか?

日ごろからそんなことを考えながら行動している人はそう多くないことでしょう。


しかし、『思考の道具箱』を豊かにすることで人生を上向きに変えることができるのです。

それを1冊の本が教えてくれました。

*ここから先は本の内容のネタバレとなります。ご注意ください。

『思考の道具箱』が与える影響とは?

著者は自分自身が毎日実践している52の思考法を、この本を通して多くの人に伝えようとしています。

思考法の出典は大きく分けて、40年の心理学研究の成果、ストア派の思想、そして投資関連書籍からになります。

それらの思考法によって“「人生が絶対うまくいく」と約束はできないにしても、間違いなくあなたの人生がうまくいく可能性を高めてくれるはずだ” と著者も提言しています。


さて、この本では思考についての様々な問いかけがされています。

特に私が気になったものをいくつか紹介したいと思います。

あなたならどうする?『秘書問題』

数学者の間で有名な『秘書問題』を知っているだろうか?


“あなたは今、秘書を1人雇いたいと思い求人を出すと、100人の応募がきた。
無作為に順番を決めて1人ずつ面接を行うこととした。

ここであなたは面接が終わるごとにその応募者を採用するかどうかを決めなければいけない。”


さてこの場合あなたはどうやって優秀な秘書を雇いますか?
*1分ほど考えてみてください。

この秘書問題の適切な解法は、たったひとつしかない。

著者ロルフ・ドベリ(2019/4/5)『Think clearly』サンマーク出版

最初の37人は無条件に不採用にします。
この37人の中で最も優れていると感じた人を基準とし、残りの人の面接を行います。

もしこの基準を超える人がいたらその時点でその人を採用とします。
例えまだたくさんの応募者が残っていたとしてもです。

その人は100人の中で最も優れた人ではないかもしれませんが、でも確実に優秀な秘書を雇うことはできます。


では、どこから“37”という数字がでてきたのでしょう。

これは全体数100を数学定数e(2.718)で割ってでた数字になります。


このようにある一定の目安をつくることで人は冷静に判断する余裕が生まれます。
もしこの37という数字がない場合、多くの人は早計に決断を下してしまう傾向にあります。

これは悩めば悩むほど「労力」を使い、疲労してしまうのを無意識的に回避しているためです。


しかし、十分なサンプルがないと最適なものは見つけ出せません。


つまりこの秘書問題のようにある一定数のサンプルを作ったうえで結論を出すことが最適な解法であると言えるわけです。

なんでも頼みごとを引き受けてはいけない!?

多くの人はちょっとした頼みごとなら、と断らずに引き受けてしまっていませんか?


人の頼みごとを断れない。この「好かれたい病」はいったいどこから来ているのだろう?



この好かれたい病の原因を解明してくれるのは『囚人のジレンマ』になります。

共同で犯罪を行った二人の容疑者を、意思疎通ができないよう別々の部屋に入れ、個別に次のような司法取引を持ち掛けてみました。


“(a)ひとりが自白し、もうひとりが自白しない場合、自白したほうは釈放、自白しないほうは懲役10年。
(b)二人とも自白しなければ懲役2年。
(c)二人とも自白した場合は懲役5年。
ゲームは無期限で、容疑者はゲームの回数をしらされないまま、順番にどれかを選択しつづける”



この問題で二人にとって最良の選択は、互いに協調して黙秘する(b)ですが、どちらか一人が裏切って自白し、自分の利益を優先してしまうとこの選択には至りません。


それではこの問題に最適な解法は存在するのでしょうか?

勝利をおさめたのは、「しっぺ返し」と呼ばれる戦略だった。

著者ロルフ・ドベリ(2019/4/5)『Think clearly』サンマーク出版

一手目は相手と協調し、それ以降はしっぺ返しの要領で相手の出した手をそのままコピーして返すという、とても単純な戦略になります。



このしっぺ返し戦略と同じ意味で互恵的利他ごけいてきりた主義」と呼ばれる行動があります。

「互恵的利他主義」には二つの危険が潜んでいます。
・誰かから好意をうけると自分もお返しをしないといけないと感じて断りにくくなってしまう
・相手も同じように利益を返してくれると信じ切ってしまう


つい頼みごとを引き受けてしまう対抗処置として著者は、ウォーレン・バフェットのビジネスパートナーであるチャーリー・マンガーが実践しているという『五秒決断ルール』を採用しているのだそうです。

どのような頼みごとであっても決断は五秒以内にする。
するとほとんどの場合、答えは「ノー」となります。


無理難題も全て引き受けていては労力と利益が比例しません。
誰からも好かれようとするのではなく、自分の範囲内で発揮できる頼みごとに集中する方が効率が良いのです。

他にも多くの思考法が著されています。
この本を読んで私も物事の捉え方に変化が生まれました。

ぜひ興味のある方はこの1冊を手に取ってみてください。

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