アンパンマングミ RTA 世界記録更新17.50秒【2020.2.18】
2020年2月18日 アンパンマングミ RTA 世界記録が更新された。
タイムはなんと驚異の17.50秒。
2020年2月17日の世界記録18.76秒を1秒以上も上回る人間離れした記録に、YouTubeのコメント上でも
「アンパンマングミの黄金期」
「完全に競技化してるのほんとに草」
など歓喜の声が溢れた。
数日のうちに次々と更新されていく記録。
アンパンマングミRTA界はまさに黄金期を迎えているのかもしれない。
2020年始まって早々の明るいニュースに、今年中に夢の16秒台に到達するものは現れるのか、と業界内では期待も高まっている。
アンパンマングミ RTA とは?
世界記録更新が続々と続いており話題沸騰のアンパンマングミRTAだが、競技ルールについてはあまり一般的ではないようだ。
いわゆる“にわかファン”の存在が業界内で度々話題になっている。
そんなライト層のファンの方々の為にアンパンマングミRTAのルールについて説明させていただきたいと思う。
とはいえアンパンマングミRTAのルール自体は非常に簡単である。
アンパンマングミRTA ルール
競技は“アンパンマングミの開封からグミ取り外しまでのタイムを計測し、開封の際にオブラートを含む内容物を一切傷付けてはならない”というものだ。
このルールを聞く限りでは、おそらく何が難しいのか理解ができない方も少なからず存在することだろう。
そこで今回はアンパンマングミRTAの本場である日本で、競技に参加したことがあるというM氏に話を聞いてみた。
筆者「アンパンマングミRTAは非常に簡単そうに思えますが、なにが難しいのですか?」
M氏「分かりやすいところでオブラートの破れやすさとか、いくつかありますが……。特に対応力を求められるのはオブラートの初期位置とグミの形、くっつき具合ですね」
M氏曰く、アンパンマングミのオブラートの初期位置とグミの形、グミとオブラートの接着面積は開けるアンパンマングミごとに違うとのこと。
アンパンマンRTAに挑戦するものは24種あるグミの形を即座に判断し、オブラートとグミの接着面を見て、オブラートの強度、接着強度を計算するのだという。
M氏「並の人なら、オブラートを剥がすことすら敵わないでしょうね」
終始うつむきがちだったM氏がこのときばかりは誇らしげな顔をしていたのが印象的だった。
筆者は今回の世界記録についても、M氏に尋ねてみた。
M氏「いやー、化け物ですね。二年(競技を)やってますが、あの記録は異次元ですよ」
どうやら今回の世界新記録は本場日本のプロから見ても驚異的なものらしい。
アンパンマングミ RTA に挑戦してみた
せっかくなので筆者もアンパンマングミRTAに挑戦してみることにした。
準備するもの
- アンパンマングミ
- タイマー
アンパンマングミRTAでは、先人達の高度な研鑽により最適フォームがテンプレート化されている。
開封→オブラート剥ぎ→グミ外し
この非常にシンプルな一連の流れを如何にスムーズに、素早く行えるかがタイムを決めるのである。
今回は本物のアンパンマングミ(ぶどう味)を用意していただき、実際に行ってみた。
三回挑戦したものの全てオブラートを破いてしまい、レギュレーション違反で失格という無残な結果に終わってしまった。
今回の挑戦、取材を通してわかったことは、アンパンマングミRTAの厳しさと華やかな競技の裏にある血の滲むような努力であった。
これからも折を見てアンパンマングミRTA業界を追っていきたいと思う。