ポケモンGOのGOバトルリーグ(GBL)で個体値厳選をしていると、よく耳にするのが「CPの収まりが良い・悪い」という表現です。
スーパーリーグならCP1500、ハイパーリーグならCP2500という上限があるため、
「CP1490よりCP1500の方が強そう」
と考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、単純に最終CPだけを見て個体の強さを判断するのは正確ではありません。
たとえば、
- CP1489・SCP順位43位
- CP1500・SCP順位79位
という2匹がいた場合、どちらが強いのでしょうか。
さらに難しいのが、「SCP順位が高ければ必ず強い」というわけでもないことです。
個体値厳選では、
SCP・攻撃実数値・同時発動(CMP)・CPの収まり
をセットで考える必要があります。
この記事では、GBLにおける「CPの収まり」の意味から、SCP順位1位が必ずしも最強ではない理由、攻撃実数値を上げるメリットまで詳しく解説します。
- 結論:CPの収まりが悪い個体の問題点
- そもそもCPとは?
- SCPとは?なぜGBLの個体値厳選で重要なのか
- SCP順位とは?
- SCP順位1位=最強ではない
- SCPを下げて攻撃を上げるメリット
- 攻撃実数値・同時発動を重視したいポケモンの特徴
- 本題:CPの「収まりが悪い」と何がダメなのか?
- 収まりが悪い最大の問題は「中途半端」になりやすいこと
- オーダイルで考える「SCP順位1位が負ける」ケース
- では「SCP順位23位」と「32位」なら23位が強い?
- CP1490だから弱いわけではない
- SCP順位が高くて収まりが悪い個体はどう評価する?
- 攻撃実数値はどこまで上げればいい?
- オーダイルなら「SCP32位・攻撃123.9」のような個体が面白い
- コミュニティ・デイ対象ポケモンほど攻撃個体も考えやすい
- GBLの個体値厳選で見るべきポイント
- 「SCP1位を引いたから即育成」は待った方がいい?
- CPの収まりに関するよくある質問
- まとめ|GBLの個体値厳選は「順位」ではなく実数値まで見よう
結論:CPの収まりが悪い個体の問題点
最初に結論から紹介します。
CPの収まりが悪い個体の大きな問題は、SCPを落としているにもかかわらず、攻撃実数値を十分に確保できず、同時発動で勝つメリットまで得られない場合があることです。
ここを理解するためには、
- CPとは何か
- SCPとは何か
- SCP順位とは何か
- 同時発動(CMP)とは何か
という4つの要素を理解する必要があります。
順番に見ていきましょう。
そもそもCPとは?
CP(Combat Power)は、ポケモンの攻撃・防御・HPなどから算出される総合的な数値で、ゲーム内に表示されています。
ただし、GBLの個体値厳選を考える場合、CPだけでポケモンの強さを判断することはできません。
重要なのが、CPの計算では攻撃の影響が大きいという点です。
そのため、攻撃が高いポケモンほどCPが上昇しやすくなります。
CP上限がない場面なら大きな問題ではありませんが、スーパーリーグにはCP1500、ハイパーリーグにはCP2500という制限があります。
つまり、攻撃が高い個体はCP上限を早く消費しやすいわけです。
これが、スーパーリーグなどで「攻撃個体値が低く、防御・HP個体値が高い個体」が高く評価されやすい理由です。
SCPとは?なぜGBLの個体値厳選で重要なのか
GBLでよく使われる指標がSCPです。
簡単に考えるなら、SCPはCP制限下でのステータス積(Stat Product)を比較するための指標です。
一般的にスーパーリーグやハイパーリーグでは、
攻撃個体値が低く、防御・HP個体値が高い
個体ほどSCPが高くなりやすい傾向があります。
そのため、
「スーパーリーグでは0・15・15のような個体値が強い」
と言われることが多いわけです。
ただし、実際の理想個体値はポケモンによって異なります。
SCP順位とは?
ポケモンGOの個体値は、
- 攻撃:0~15
- 防御:0~15
- HP:0~15
の16段階です。
したがって、
16 × 16 × 16=4,096通り
の組み合わせがあります。
この4,096通りを、各リーグのCP上限内におけるSCPの高さなどで並べたものが、一般に利用されているSCP順位・個体値順位です。
1位に近いほど、CP制限内で高いステータス積を確保できる個体ということになります。
ここまでなら、
「じゃあSCP順位1位を使えば一番強いじゃん」
と思いますよね。
しかし、GBLではそう単純ではありません。
SCP順位1位=最強ではない
SCP順位が高い個体は、基本的に優秀です。
耐久力を含めた総合的なステータスを確保しやすく、多くの対面でメリットを得られるからです。
しかし、SCPだけでは評価できない重要な要素があります。
それがゲージ技の同時発動(CMP)です。
同時発動では攻撃実数値が重要
お互いが同じタイミングでスペシャルアタックを発動した場合、基本的には攻撃実数値が高い側が先にスペシャルアタックを発動します。
ミラー対面では特に重要です。
SCP上位個体は攻撃を低くして耐久へステータスを寄せているケースが多いため、攻撃実数値を高めた個体と対面すると、同時発動で負ける可能性があります。
つまり個体値厳選には、
高SCPによる汎用性
と
高い攻撃実数値によるCMP性能
というトレードオフが存在します。
SCPを下げて攻撃を上げるメリット
攻撃個体値を上げれば、一般的にはSCPが下がりやすくなります。
つまり耐久面などで不利になる可能性があります。
それでも攻撃実数値を上げる理由は、同時発動で先手を取るためです。
特にミラーでは、
「先にゲージ技を撃った側がそのまま勝つ」
という展開も珍しくありません。
一方、SCPによる耐久力は幅広い対面で機能します。
そのため、
攻撃を上げれば上げるほど良いわけでも、SCPを最大化すれば必ず良いわけでもありません。
ポケモンごとに適切なバランスを探すことが重要です。
攻撃実数値・同時発動を重視したいポケモンの特徴
では、どのようなポケモンならSCPを多少下げてでも攻撃実数値を意識するべきなのでしょうか。
代表的な特徴を紹介します。
① ゲージ技の回転が速い
ゲージ技を頻繁に使用するポケモンほど、当然ながら同時発動が発生する機会も増えます。
代表例として考えやすいのがラグラージです。
マッドショットからハイドロカノンを高速で使用できるため、ラグラージミラーではゲージ技のタイミングが重なりやすくなります。
こうしたポケモンでは攻撃実数値の重要性が高くなります。
② 耐久力が低い
低耐久ポケモンも同時発動を意識したいタイプです。
耐久力が低い場合、ゲージ技1発の違いがそのまま勝敗につながります。
相手より1回早く技を撃てるかどうかで対面結果が変化するなら、攻撃実数値を確保する価値は大きくなります。
③ 通常技のターン数が長い
代表例がファイアローです。
「やきつくす」は5ターン技のため、短いターンの通常技と比較するとゲージ技を撃てるタイミングが限定されます。
その結果、ミラーなどでゲージ技が同じタイミングになりやすく、CMPが重要になるケースがあります。
④ デバフ技を使う
デバフ効果のあるスペシャルアタックを使用するポケモンも要注意です。
たとえば、お互いが攻撃ダウン技を同時に撃とうとした場合、先に技を通した側は相手の攻撃を下げてから相手の技を受けられることがあります。
そのためCMPの勝敗によって、同じ技を撃っているにもかかわらず実際に受けるダメージが変わる場合があります。
⑤ 環境トップでミラーが多い
ポケモン自体の性能だけでなく、使用率も重要です。
環境トップのポケモンは必然的にミラー対面が増えます。
仮にゲージ技の回転がそれほど速くなくても、1日に何度もミラーが発生するのであればCMPを意識する価値があります。
⑥ ミラーで強力なゲージ技が通る
代表例として挙げられるのがブルンゲル。
ゴーストタイプ同士のミラーでは「シャドーボール」が非常に大きなダメージになります。
このように、
先にゲージ技を通すこと自体の価値が非常に大きいポケモン
も攻撃実数値を確認しておきたいタイプです。
⑦ 攻撃実数値が近いポケモンが環境に多い
CMPはミラーだけの話ではありません。
別種のポケモン同士でも攻撃実数値が近ければ、個体値によってCMPの優先順位が変化することがあります。
特定の攻撃実数値帯に環境ポケモンが集中している場合、わずかな攻撃実数値の差が複数の対面で機能する可能性があります。
本題:CPの「収まりが悪い」と何がダメなのか?
ここまで理解すると、CPの収まりが悪い個体の問題点が見えてきます。
たとえばスーパーリーグで、
CP1490で止まってしまう個体
があったとします。
CP1490だから弱いわけではありません。
重要なのは、
「CP上限まで残った10を有効なステータスとして使えているか?」
ということです。
収まりの良い個体ならCP1499~1500付近までステータスを伸ばせます。
一方、収まりの悪い個体は次の強化をするとCP1500を超えてしまうため、その手前で止めなければなりません。
結果として、CP上限を十分に使い切れないケースが発生します。
収まりが悪い最大の問題は「中途半端」になりやすいこと
個体値厳選では、大きく2つの方向性があります。
① SCPを高くして耐久・総合性能を重視する
または、
② SCPを多少犠牲にして攻撃実数値を高め、CMPを狙う
という考え方です。
ところが収まりの悪い個体では、
SCPが下がっているのに、攻撃実数値まで十分高くない
というケースがあります。
これが大きな問題です。
高SCP個体と比較すると耐久などのメリットを失っている。
それなのに攻撃寄り個体と比較してもCMPで勝てない。
つまり、
「SCPを犠牲にしたのに、その対価となる攻撃性能を得られていない」
状態になってしまうわけです。
オーダイルで考える「SCP順位1位が負ける」ケース
具体例として分かりやすいのがオーダイルです。
オーダイルはゲージ技の回転が速く、ミラーではゲージ技の撃ち合いになりやすいため、攻撃実数値が重要になります。
たとえば、
- SCP順位1位の高耐久個体
- SCP順位32位程度の攻撃を確保した個体
を比較すると、条件によっては32位側がCMPを取ってミラーに勝つケースがあります。
順位だけを見れば、
「1位 > 32位」
と考えたくなります。
しかし実戦ではそうならない場合があるわけです。
これこそが、SCP順位だけで個体の優劣を決めてはいけない理由です。
では「SCP順位23位」と「32位」なら23位が強い?
ここからがCPの収まりを理解するうえで重要なポイントです。
仮にSCP順位23位の個体がCP1490付近で止まり、32位の個体がCP1500近くまで綺麗に収まったとします。
順位だけなら23位が上です。
しかし実際のステータスを確認すると、
32位の方が攻撃実数値が明確に高い
ことがあります。
つまり23位側は、
- 1位ほど耐久力を確保できていない
- 32位ほど攻撃実数値も高くない
- CMPでも32位に負ける
という状態になり得ます。
これこそ「CPの収まりが悪い個体」が抱える問題です。
CP1490だから弱いわけではない
ここは誤解しないようにしてください。
「CP1490なら弱い」「CP1500なら強い」という意味ではありません。
CPはあくまで結果です。
重要なのは、
- SCP
- 攻撃実数値
- 防御実数値
- HP
- ブレイクポイント
- バルクポイント
- CMP
- 実際の対面結果
です。
CP1490でも目的の攻撃実数値や耐久ラインを満たしているなら、十分採用候補になります。
逆にCP1500ピッタリでも、欲しい実数値ラインを満たしていなければ、その個体が必ず理想的とは限りません。
「CPが1500に近い=絶対に強い」という判断も間違いです。
SCP順位が高くて収まりが悪い個体はどう評価する?
基本的には、
同程度のSCPを確保しつつ収まりの良い個体が存在するなら、そちらを優先して検討する
のがおすすめです。
特に厳選しやすいポケモンなら、無理に収まりの悪い個体を育成する必要性は低くなります。
一方、
「期間限定で厳選できない」
「特別な技を覚えている」
「その個体しか持っていない」
などの事情があれば、もちろん使用して問題ありません。
個体値差よりプレイングやパーティー構築の方が勝敗への影響が大きい場面も多くあります。
攻撃実数値はどこまで上げればいい?
最も難しいのが、
「では攻撃実数値をどこまで上げればいいのか?」
という問題です。
万人共通の正解はありません。
おすすめなのは、個体値ランキングを確認するときに順位だけではなく実数値まで見ることです。
たとえばオーダイルで、
- SCP順位
- 最終CP
- 攻撃実数値
- 防御実数値
- HP
を一覧で比較します。
そして、上位100個体程度の中から、
SCPを大きく落とさず、攻撃実数値を高められている個体
を探します。
オーダイルなら「SCP32位・攻撃123.9」のような個体が面白い
一例として、SCP32位付近で攻撃実数値123.9程度を確保できるオーダイルを考えます。
上位個体を確認したとき、
- SCPは32位と十分高い
- 攻撃実数値123.9を確保
- それよりSCP順位が高い個体の多くより攻撃が高い
のであれば、SCPとCMP性能のバランスが良い個体と評価できます。
もちろん、さらに順位を下げれば攻撃124.0、124.5といった個体が見つかる可能性があります。
しかし攻撃を追求しすぎれば、その分SCP・防御・HPを失います。
そのため、
「環境で実際に遭遇しそうな相手に対して、どこまで攻撃を確保すれば十分なのか」
を考えることが重要です。
コミュニティ・デイ対象ポケモンほど攻撃個体も考えやすい
オーダイルのように何度も厳選機会があったポケモンでは、SCP上位個体を持っているプレイヤーも多くなります。
すると、
「極端な攻撃特化個体にCMPで勝つために、こちらもさらに攻撃を上げる」
という厳選をしても、その相手自体が少ない可能性があります。
個体値厳選は数字だけではなく、
実際に対戦相手がどのような個体を使用している可能性が高いか
まで考えると、より実戦的になります。
GBLの個体値厳選で見るべきポイント
これからスーパーリーグやハイパーリーグ用のポケモンを厳選するなら、SCP順位だけで即決するのではなく、次の順番で確認するのがおすすめです。
- SCP順位を確認する
- 最終CPとCPの収まりを見る
- 攻撃・防御・HPの実数値を確認する
- ミラーで必要な攻撃実数値を調べる
- 重要対面のブレイクポイント・バルクポイントを確認する
- 0・1・2シールドのシミュレーションを行う
- SCPとCMP性能のバランスから採用個体を決める
特にGBLを本格的にプレイするなら、「SCP順位○位だから育成する」という判断から一歩進み、実数値を見る癖をつけるのがおすすめです。
「SCP1位を引いたから即育成」は待った方がいい?
SCP順位1位はもちろん非常に貴重で、汎用的な高耐久個体として優秀です。
そのため、SCP1位を否定する必要はありません。
重要なのは、
SCP1位=あらゆる対面で最強ではない
ということです。
ポケモンによっては、
- SCP1位の耐久型
- CMPを意識した攻撃寄り型
の2匹を作り、パーティーや環境に応じて使い分けるのも有効です。
特にゲージ技の回転が速く、ミラーが多い環境ポケモンほど、攻撃実数値を調整した個体を持っておく価値があります。
CPの収まりに関するよくある質問
CP1490とCP1500なら必ず1500が強い?
いいえ。
CPだけでは判断できません。
SCP、攻撃・防御・HPの実数値、CMP、ブレイクポイントなどを比較する必要があります。
SCP順位1位なら最強?
必ずしもそうではありません。
高SCPによる耐久性能は優秀ですが、攻撃実数値が低ければCMPで負ける可能性があります。
SCP順位は低くても使える?
使えます。
意図的に攻撃実数値を確保した個体なら、むしろミラーや特定対面で有利になる可能性があります。
重要なのは「なぜSCPを落としているのか」です。
収まりが悪い個体は絶対に使わない方がいい?
絶対ではありません。
その個体しか持っていない場合や、必要な実数値ラインを満たしている場合は十分使用できます。
ただし、同程度のSCPでよりCPの収まりが良く、目的に合った実数値を持つ個体がいるなら、そちらを優先する価値があります。
まとめ|GBLの個体値厳選は「順位」ではなく実数値まで見よう
ポケモンGOのGBLでは、SCP順位だけを見て個体値を評価してしまいがちです。
しかし、本当に重要なのはその個体が実戦で何を得て、何を失っているのかです。
SCP順位を下げることで攻撃実数値が上がり、重要なCMPを取れるのであれば、それには明確なメリットがあります。
一方、CPの収まりが悪いために、
SCPが低下しているのに攻撃実数値も十分に上がっていない
のであれば、耐久とCMP性能の両面で中途半端になってしまう可能性があります。
したがって個体値厳選では、
「SCP順位が高い=強い」
ではなく、
「高SCPによる汎用性と、攻撃実数値によるCMP性能をどのようなバランスで確保するか」
という考え方が重要です。
特にオーダイル、ラグラージ、ファイアローなど、ミラーでゲージ技の同時発動が勝敗を左右しやすいポケモンでは、SCP順位だけでなく攻撃実数値まで確認してみてください。
個体値ランキングの数字だけでは見えてこなかった「本当に実戦向きの個体」が見つかるかもしれません。
SCPチェックサイトも便利なので使ってみてください。

